
みなさんご承知の通り、キプロスでの預金口座課税の問題が話題になっていますね。それが週末と言う事もあり月曜日には大きく窓を開けました。ユーロ円で2円(200pips)近くでしょうか。アベノミクスの効果もあってか個人投資家が市場に戻ってきたなどの報道がありますが、そんな明るい話題に冷や水を浴びせる格好となりましたね。
世間ではキプロスショックなどと呼ばれていますが、キプロスという経済規模の小さい国がこれだけのインパクトを与え、いまだにギリシャは改善に向う兆しも無く、スペインも解雇規制の緩和もあってか失業率が凄まじい事になっているというユーロ圏。今後どうなることやら。緊縮の一点張りでは、今後も○○○ショックという名を、チャートの大きな動きと共に目の当たりにすることでしょう。
さて、今回のキプロスショックがチャートにどのような影響を与えたのでしょう。いや、正確にはチャートがどのように表現したのでしょうか。先ほども言ったように大きな下窓を開けました。

日足

時間足

5分足
凄まじいです。これが週末の持ち越しの恐さとも言えますね。一瞬にして約2円の下げです。そして持ち越しの一番の恐さというのが、逆指値を通り越して約定してしまうところです。これが一番恐いんですよね。自分の意思とは関係なく決済されてしまいますから。
どういう事かと言えば、120円50銭で買い注文をした人が120円20銭に逆指値を置いて持ち越ししたとします。ですが月曜日のオープン価格が119円50銭だとしたら、このレートで決済されてしまうわけです。30pipsの損失で済んだはずが100pipsの損失という。。。
週末の持ち越しについて考えた事が無い方もいるかと思いますが、これを機に自分なりのルールを考えてみてはいかがでしょうか。ちなみに僕は、利益が大きくのっていて、かつ決済パターンが発生しなかった場合は持ち越すようにしています。これも数年分の統計をとってみた結果にでてきたルールです。そして、ほとんど利益がのっていなかったり、マイナスの場合は持ち越す前に決済します。これは普段にも言える事ですが、伸びないポジションには固執しない事です。ダメなポジションほどさっさと決済し、良いポジションほどじっくり伸ばす。これはもう基本中の基本ですからね。
トレーダーは、こういったリスクを一つ一つ"管理"しなくてはいけません。まず稼ぐ事よりもリスクを回避ではなく、リスクを管理する事。ここに重点をおかなければ先は見えています。稼ぐ事はもちろん大事です。でもそれ以上にリスク管理は徹底しなければならない要素だと言う事を喚起して締めたいとおもいます。次なる○○○ショックでは、痛い目に合わないようにリスク管理を徹底していきたいと思います。それでは。
2月16日(金) ノートレ