2013/03/12

強弱を見分け、トレードに生かす


みなさんは通貨ペアごとの強弱を意識してトレードをしているでしょうか。この強弱を意識するのとしないのとでは収益に大きく影響がでます。では、そもそも強弱とはどういう事でしょう。何も難しく考える必要はありません。異なる通貨ペアのチャートを比較してみれば分る事です。

例に、前日のポンド円と、ユーロ円のチャートを見比べてみましょう。まずポンド円の1時間足のチャートです。


次にユーロ円。


この2つのチャートを見れば一目瞭然でしょう。ユーロ円は、雇用統計時につけた高値を更新していますが、ポンド円は更新していません。ということはユーロ円は上げの力が強い。逆にポンド円は上げの力が弱い。と分析できると思います。

ですがこんなものは小学生でもわかるので大した意味は無いように思います。

が、

ここに落とし穴があるんです。もしこの2つの通貨ペアで下げ、つまり売りを仕掛けるならあなたはどちらの通貨ペアを選びますか?

人間は、上がったら下がる・下がったら上がると深く思い込んでいます。つまり、多くの人が自然とユーロ円の方が下がるだろうと思い込むんです。『これだけ上がってるんだから下げも大きく狙えるだろう』と。

逆にこの2つの通貨ペアで上げ、つまり買いを仕掛けるならあなたはどちらの通貨ペアを選びますか?

先ほどの心理同様、上がったら下がる・下がったら上がると意識していない所で思い込んでいるのが人間です。なので多くの人はポンド円を選択してしまいます。『まだ高値も更新していないし、ポンドの方が上がる見込みがあるだろう』と。これは現在ポジションを持っている場合でも同じように働く心理です。

では、この心理はトレードにどういう影響を与え、どういう結果をもたらすのかというと、一言で言ってしまえばチャートはあなたの心理とは逆に動きます。

つまり、上げが強いのなら更に上がる見込みの方が強く、下げが強いのなら更に下がる見込みが強いという事なのです。

先ほどの2つの通貨ペアで言うと、買いで攻めるならユーロ円、売りで攻めるならポンド円のほうが良いと言う事です。もちろん、通貨ペア事の指標やイベント事によってまた変わってくる部分もありますが。

実際に統計をとってみても明らかですし、長年トレードをやっていると体感的にわかることです。これを意識するだけで、勝率のアップや利益幅の拡大などに影響してきます。なので基本的なスタンスとしては、

上がったら下がる・下がったら上がる

ではなく、

上がったら上がる・下がったら下がる

という意識を持ってチャートを眺めてみると、また違った結果になるのではないでしょうか。もちろん僕自身が常に意識している事です。

人間はインディケーターなどの目で見て分りやすい物に惹かれがち、意識しすぎるのですが、こういった心理面を考えてみるのも面白いですよ。ということで、強弱を見分け、トレードに生かすの巻でした。


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